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夕暮れのサンパウロの誰もいないオープンオフィス。片付いた机に段ボール箱が一つ置かれている。

業界 · 4分

Flutter、ブラジルでBetfairを閉鎖 Betnacionalに一本化

夕暮れのサンパウロの誰もいないオープンオフィス。片付いた机に段ボール箱が一つ置かれている。 · Bonusjungle illustration

FlutterがブラジルでBetfairブランドを閉鎖し、人員を削減する。理由として暫定措置令(MP)1.394によるオンラインベッティング禁止を挙げた。ブラジル市場が再開した場合、同グループはBetnacionalだけで戻る計画だ。

FlutterはブラジルでBetfairブランドを閉鎖し、ブラジル事業で人員を削減する。 業界ニュースサイトNEXT.ioに寄せた声明で、Flutter Brazilは「事業を単一ブランドのBetnacionalに集中することを決定し、これに伴い同国でのBetfairの事業を終了する」(当サイト訳)と述べた。

同社は原因をはっきりと挙げた。暫定措置令(Medida Provisória、MP)1.394/2026は「Flutter Brazilの事業環境を根本から変え、同国での商業活動と収益を中断させた」(当サイト訳)という。人員削減は「事業のさまざまな分野」で行い、「MPの行方が明らかになり次第対応できる、機動的な運営体制を維持する」(当サイト訳)ためだとしている。対象人数は明らかにしていない。

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変わること、変わらないこと

MP 1.394は、ルーラ大統領が9月25日に署名した時限的な措置で、ブラジル全土で固定オッズのベッティングとオンラインカジノを、その広告も含めて禁止している。認可サイトは10月6日に停止した。この措置が法律になるには、議会が120日以内に承認する必要がある。現状は議会に提出された97件の修正案に関する記事で解説している。

Flutterは禁止直後にブラジルでの賭けの受付を停止した。9月28日に米証券取引委員会(SEC)へ提出した書類では、同国でのスポーツベッティングとiGamingを停止したとし、「議会がこの措置を否決した場合」(当サイト訳)には再開を見込むと述べていた。

Betfairの閉鎖で、再開時の姿は変わる。これまでFlutterはブラジルで2つのブランドを運営してきた。NSX Groupの過半数株式を取得して傘下に入れた地元ブランドのBetnacionalと、Betfairだ。市場が再開すれば、経営資源はBetnacionalだけに振り向ける計画だ。禁止が続く間はBetnacionalも営業していない。

声明はブラジルのみに関するもので、他の市場のBetfairには触れていない。

決定の背景にある数字

Flutter自身の数字が、禁止前のブラジルの価値を示している。9月の書類で同グループは、2026年の残りの期間を全面停止した場合、今年の売上高は約7,000万USD、調整後EBITDAは約2,000万USD減ると説明した。また「現金支出を伴わない会計上の影響」(当サイト訳)を評価中だとしていた。6月末時点で、ブラジル事業はFlutterの帳簿上、5億3,900万USDののれんと1億2,400万USDの商標などで計上されていた。Betfair Brazilの閉鎖がこれらの価値に影響するかどうか、Flutterは明らかにしていない。同グループは11月4日に第3四半期の最新状況を公表する予定だ。

NEXT.ioによると、ブラジルは第2四半期だけでFlutterに7,200万USDの売上高をもたらし、FlutterはNSXの株式56%に約3億5,000万USDを支払った。また、Betfair BrazilとBetnacionalの従業員が10月22日までに、カジノ、顧客対応、コンテンツ、営業などの部門で失職したとLinkedInに投稿していた。これらの投稿はFlutterの声明より前のもので、会社の数字ではない。

影響を受けているのはFlutterだけではない。O Globoによると、業界団体ANJLは10月8日、措置の公布以降、業界で少なくとも3,500人の直接雇用がすでに削減され、さらに4,167人が一斉休暇(férias coletivas)に入ったと推計した。ANJLとIBJRは最高裁に措置の停止を求めている。

ブラジルでの削減は、Flutterが英国の賭博税引き上げを受けて英国とアイルランドで最大1,400人の職を削減対象とした数日後のことだ。同グループは今、2つの市場で同時に人員を削っている。理由は異なり、一方は増税、もう一方は全面禁止だ。

ブラジルでBetfairの口座を持っていた場合

議会が措置を否決しても、Betfairがブラジルのベッティングブランドとして戻る予定はない。Betfair Brazilの口座に残った資金について、Flutterは具体的なことを何も述べていない。禁止後に認可サイトの残高をどう返金すると政府が発表したかは、Brasil sem Betsと残高の返金に関する記事で説明している。手続きを早めると持ちかけるものには注意してほしい。最近、Pixでの支払いを求める偽のBrasil sem Bets返金サイトについて報じた。

Flutterは引き続き「消費者を守る最も効果的な方法として、規制と監督のある市場」(当サイト訳)を支持するとしている。禁止の広い背景については、ブラジルのオンラインカジノ禁止の動きを参照。