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夕方のフランスのたばこ・新聞販売店のカウンターに置かれた宝くじの申込用紙スタンド。

業界 · 5分

FDJ United、2026年目標を下方修正 高額ジャックポット減と増税で

夕方のフランスのたばこ・新聞販売店のカウンターに置かれた宝くじの申込用紙スタンド。 · Bonusjungle illustration

オンラインブランドにUnibetなどを持つフランスの宝くじグループ、FDJ Unitedが2026年の目標を引き下げた。1〜9月の売上高は5.6%減の25億7,600万ユーロ。ユーロミリオンズの高額ジャックポットの減少、スポーツベット利用者の高い払戻し、販売店の客足の落ち込み、6,200万ユーロのゲーム税の引き上げが響いた。

FDJ Unitedは、低調な第3四半期を受けて2026年の目標を引き下げた。 パリ上場の同グループはフランスの国営宝くじを運営し、2024年に発表したKindred買収以降はUnibetや32Redなどのオンラインブランドも抱える。同グループは2026年10月21日、9月末までの売上高を発表した。

2026年1〜9月のゲーム粗収益(GGR、賭け金から利用者への払戻しを差し引いた額)は2.8%減の62億6,400万ユーロ。売上高は5.6%減の25億7,600万ユーロだった(前年同期は27億3,000万ユーロ)。FDJ Unitedによると、この減少のうち2ポイント超はゲーム税の引き上げによるものだ。

第3四半期単独ではさらに弱かった。GGRは6.1%減の19億5,000万ユーロ、売上高は8.1%減の7億9,400万ユーロで、前年同期は8億6,400万ユーロだった。

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FDJ Unitedが挙げる4つの要因

同グループは4つの要因を挙げている。

  • 高額ジャックポットが2025年より大幅に少なく、規模も小さかった。特にユーロミリオンズで目立ち、第3四半期に傾向が強まった
  • 第3四半期にスポーツベット利用者の当選が異例に多く、特に販売店で顕著だった
  • フランス経済の厳しさから、第2・第3四半期に販売店の客足が落ちた
  • ゲーム税の引き上げで、グループに6,200万ユーロの負担が生じた

最も明確なのはジャックポットの影響だ。9月末までに1億3,000万ユーロを超えたユーロミリオンズのジャックポットは12回で、2025年同期の27回を下回った。2億ユーロ超は前年の12回に対し1回のみだった。FDJ Unitedによると、賭け金はジャックポットの規模に応じて大きく増減し、フランスの動きはユーロミリオンズを販売する欧州10の宝くじ事業者全体の平均と同水準だった。

宝くじと販売店

フランスの宝くじ・販売店スポーツベット部門では、GGRが3.5%減の49億7,800万ユーロ、売上高が4.8%減の17億9,400万ユーロとなった。2,800万ユーロの追加課税が響いた。打撃が大きかったのは抽選型ゲームで、GGRは10.3%減、売上高は12.2%減の5億6,300万ユーロ。インスタントくじは持ちこたえ、GGRは1.9%増、売上高は0.3%増の9億3,500万ユーロだった。

販売店でのスポーツベットは、GGRが3.2%減、売上高が4.5%減の2億9,700万ユーロ。FDJ Unitedは利用者の当選が非常に多かったためと説明する。特に第3四半期は、賭け金のうち利用者に払い戻された割合が4ポイント超上昇し、80%近くに達した。

オンライン:全体は横ばい、オランダと英国は不振

旧Kindred事業を含むオンラインのベッティング・ゲーム部門は、GGRが0.8%減の10億1,300万ユーロとほぼ横ばいだった。売上高は3,400万ユーロの追加課税を受けて8.2%減の6億1,900万ユーロ。第3四半期のオンライン売上高は10.2%減の1億8,800万ユーロだった。

市場によって状況は大きく異なる。オランダと英国を除くと、オンラインのGGRは5.7%増、売上高は0.8%増で、フランスとスカンジナビアが寄与した。オランダではGGRが8.6%減、英国では24.4%減だった。FDJ Unitedは、両市場での行動計画により「業績が徐々に回復するはずだ」(当サイト訳)としている。オランダ市場の背景は、オランダで初めて更新された8件のオンラインライセンスに関する記事を参照。

同グループは自社開発の単一スポーツベットプラットフォームを導入中で、2027年末までに大半の市場で稼働させる計画だ。開発チームは欧州に集約している。フランスでは上半期に、Unibetがオンラインのスポーツベットとポーカーにおける唯一のブランドとなった。EGRによると、ダン・レヴィ(Dan Lévy)最高財務責任者(CFO)は、さらなる買収を目指す前にまずベッティングの不振を「立て直す」(当サイト訳)必要があると述べた。

FDJ Unitedは、オンライン部門が展開する市場と、特に決済・サービス部門を中心とする非中核資産の見直しも進めている。結論は遅くとも2027年初めに示すという。どの市場が対象かは明らかにしていない。

新目標が意味すること

FDJ Unitedは現在、2026年通期について次のように見込んでいる。

  • GGRは1桁台前半の減少
  • 売上高は1桁台半ばの減少。ゲーム税引き上げによる7,000万ユーロ超の影響を含む
  • 経常EBITDAマージンは約23%
  • 毎年の増配を続け、調整後純利益の75%以上を配当に充てる

今年2回目の引き下げとなる。FDJ Unitedは2月時点で2026年の売上高の小幅増と24.5%の経常EBITDAマージンを目指していた。7月の上半期決算では、GGR横ばい、売上高の1桁台前半の減少、マージン23〜24%に修正していた。

平たく言えば、10月の修正は主にグループが見込む収入額に関するものだ。新たな利益予想ではない。FDJ Unitedは2026年の利益額を示しておらず、コスト管理によって経常EBITDAマージン(営業面の収益性を示す指標)を約23%に保つとしている。これは7月時点のレンジの下限で、配当目標は変わらない。比較として、同グループの2025年の経常EBITDAは9億200万ユーロ、マージンは24.5%だった。売上高が減ってマージンも下がれば、今年のユーロ建ての額は小さくなる。

宝くじでは、第4四半期に抽選型ゲームの追加イベントを予定し、2027年にはユーロミリオンズとロトの刷新、10ユーロの新しいインスタントくじの発売を計画している。会長兼最高経営責任者(CEO)のステファン・パレ(Stéphane Pallez)氏は、グループは「持続的な成長の勢いを早期に取り戻すため、行動計画と業績改善計画の実行を断固として進めている」(当サイト訳)と述べた。通期決算は2027年2月18日に発表する予定だ。

ゲーム税の引き上げは、今回の決算シーズンに共通するテーマだ。Betssonは第3四半期に過去最高の売上高を計上したが、税負担でEBITは31%減った。Flutterは英国の増税を受けて英国・アイルランド事業を再編している。フランスのオンライン市場全体については、ANJの上半期データを参照。