
規制 · 3分
Kalshi、スポーツのイベント契約めぐりルイジアナ州を提訴
オークの木の向こうに立つルイジアナ州の連邦裁判所と、ルイジアナ州旗と米国旗。 · Bonusjungle illustration
Kalshiはルイジアナ州の司法長官、知事、賭博規制当局を連邦裁判所に提訴し、同州の賭博法をKalshiのスポーツのイベント契約に適用しないよう求めた。ルイジアナ州はKalshiに対する法執行措置を取っておらず、裁判所もまだ何も判断していない。
Kalshiは、ルイジアナ州が動く前に連邦判事に同州を止めてもらおうとしている。 KalshiEX LLCは2026年10月23日、U.S. District Court for the Western District of Louisiana(ルイジアナ州西部地区連邦地方裁判所)に、恒久的差止命令と確認判決を求める訴状「Complaint for Permanent Injunctive and Declaratory Relief」を提出した(事件番号1:26-cv-04476、KalshiEX LLC v. Murrill et al)。州当局者がルイジアナ州の賭博法を、Kalshiが自社の取引所に上場するスポーツのイベント契約に適用することを禁じるよう求めている。
イベント契約とは、チームの勝敗など、ある出来事が起きるかどうかで支払いが決まる契約だ。Kalshiはこれを、米国のデリバティブ規制当局である米商品先物取引委員会(CFTC、Commodity Futures Trading Commission)に登録した取引所で提供している。一方で多くの州は、スポーツ契約は名前を変えたスポーツベッティングであり、州が規制すべきだと考えている。今回の訴訟や増え続ける他の訴訟は、この対立をめぐるものだ。本記事は米国に関するもので、日本を含む他の国・地域でKalshiが利用できることを示すものではない。
新しく追加されたカジノ
追加日:
初回特典: 400%、上限 8,000 ユーロ
35× B+D · €25
追加日:
初回特典: 450% up to €9,000
35× B+D · €25
追加日:
初回特典: 100% 最大 €500
35× ボーナス · €20
18歳以上・アフィリエイトリンク。紹介料を受け取る場合があります。
Kalshiが訴えた相手
被告は、リズ・マリル司法長官、司法長官室賭博部門のドーン・ハイメル部長、ジェフ・ランドリー知事、Louisiana Gaming Control Board(ルイジアナ州賭博管理委員会)とクリストファー・B・エベール委員長および委員、ルイジアナ州警察賭博取締部、州警察のロバート・ポール・ホッジズ本部長、ジャロッド・J・コニーリオ歳入長官。
Kalshiの主張
Kalshiの主張の中心は、連邦法による専占(プリエンプション)だ。訴状によると、Commodity Exchange Actは、連邦政府が指定した契約市場で取引されるイベント契約について、CFTCに「専属管轄権」を与えている。そのため、ルイジアナ州は同じ商品に独自の賭博規制を適用できないという。訴訟は、有効な連邦法が矛盾する州法に優先すると定めた合衆国憲法の最高法規条項、Supremacy Clauseに基づいている。
同社はまた、州が「差し迫って法執行措置を取る」と考えていると述べている(当サイト訳)。これはKalshi側の脅威の見方であり、裁判所の認定ではない。その根拠として、訴状は次の点を挙げている。
- 賭博管理委員会が2025年12月5日に免許保有者、許可保有者および関係者に送った「Advisory Notice Regarding Prediction Markets」。そうした契約はルイジアナ州法上の違法賭博であり、委員会は「CFTCの免許に基づいてそうした活動を提供することに対する抗弁は見当たらない」としている(当サイト訳)。
- 訴状が引用する2026年3月12日付の地元紙The Advocateの記事での発言。エベール氏は州が「これを止める方法を積極的に探している」と述べ、マリル氏は「それは賭博だ」と述べた(当サイト訳)。
- マリル氏が他の連邦控訴裁判所でKalshiに反対する立場で署名したアミカス・ブリーフ(法廷助言書)。
ルイジアナ州の新法が重要な理由
Kalshiは州法にも言及している。訴状によると、「gambling by computer」(コンピューターによる賭博、La. Stat. Ann. § 14:90.3)の罪には、最高10万ドルの罰金と最長5年の禁錮が科される。2026年8月1日に施行された執行手段(§§ 27:19.1–19.2)により、司法長官は差止命令を求め、ウェブサイトを削除させ、関連口座を凍結させることができる。Kalshiは、この法律が決済代行業者、メディア提携先、位置情報サービス事業者など、プラットフォームを支える企業にも及ぶと主張している。
当サイトの見方では、最後の点が実務上の要だ。州は取引所そのものに勝たなくても、その運営を難しくできる。プラットフォームの背後にある決済や位置確認の企業に圧力をかければ、誰がこれらの契約を規制するのか裁判所が決めるずっと前に、同じような効果が生じうる。SBC Americasは、新たな権限を、ランドリー知事が5月に署名した二つの法案、House Bills 53と883に結びつけている。
まだ起きていないこと
ルイジアナ州はKalshiに対して正式な法執行措置を取っていない。Gambling Insiderによると、Kalshiの過去のいくつかの訴訟とは異なり、営業停止命令も出ていない。記事執筆時点で裁判所の事件記録にあるのは、訴状、会社の開示書類、召喚状案だけで、いずれも10月23日付だ。判断は出ておらず、州も法廷でまだ応答していない。
Kalshiの請求には、一時的差止命令(temporary restraining order)、予備的差止命令、恒久的差止命令が含まれる。訴状によると、Kalshiは予備的差止命令を申し立て、州が執行を控えると保証しない場合に限り、一時的差止命令の申し立てを追加するという。SBC Americasはランドリー知事、マリル司法長官、委員会にコメントを求めたが、回答はなかった。
裁判地が重要な理由
ルイジアナ州は、第5巡回区連邦控訴裁判所(Fifth Circuit)の管轄に属する。SBC Americasは、予測市場をめぐる訴訟がこの管轄に及ぶのは初めてだとしている。控訴裁判所にはまだ何も係属していない。しかし地裁が判断し、いずれかの当事者が控訴すれば、他の裁判所がすでに異なる答えを出している問題について、新たな控訴裁判所が判断を示すことになる。
訴状自体もこの判断の分裂に触れている。第3巡回区(Third Circuit)の判決と、専占を認めつつスポーツ契約がスワップに当たるかを疑問視した第9巡回区(Ninth Circuit)の判決を根拠とする一方、オハイオ州とテネシー州の訴訟で連邦法は両州の賭博法に優先しないとした第6巡回区(Sixth Circuit)の2026年9月25日の判決にも言及している。ほかにも複数の巡回区で控訴が係属中だ。
当サイトの読みでは、Kalshiはルイジアナ州に選ばせるのではなく、自らタイミングと裁判所を選んでいる。同社は今週、NBAから優先予測市場取引所に指定されるなど商業面の後押しを得たが、スポンサー契約で誰がこれらの契約を規制するかが決まるわけではない。州の規制当局は逆方向に動いており、Kalshiへの召喚状をめぐるニューヨーク州の裁判所への申し立て、オハイオ州の免許保有者への警告、ミズーリ州の停止命令がその例だ。連邦側の動きは、カジノやスポーツの賭けとイベント契約に関するCFTCの見解の記事を参照。
スポーツのイベント契約でも、賭けと同じようにお金を失うリスクがある。娯楽と感じられなくなったら、自己排除の仕組みや地域の相談窓口を利用してほしい。
出典
- 訴状, 「Complaint for Permanent Injunctive and Declaratory Relief」, 2026年10月23日
- Justia (事件記録), 「KalshiEX LLC v. Murrill et al 1:2026cv04476」, 2026年10月23日
- SBC Americas, 「Kalshi pre-emptively sues Louisiana, noting state's new illegal gambling laws」, 2026年10月26日
- Gambling Insider, 「The Gambling Wire: Kalshi Sues Louisiana as Alberta Reports First iGaming Revenue」, 2026年10月26日
- DeFi Rate, 「Kalshi Sues Louisiana, Opening a Potential Fifth Circuit Fight」, 2026年10月26日 (DeFi Rateにはアフィリエイトリンクあり)

